分割キーボードを買ったので感想を書こうと思います。
なぜ分割キーボードを買ったのか?
結論から言うと、肩や背中の疲れを軽減するためである。
pospomeは普段Macbook Proを利用しており、 キーボードも備え付けのものを使っている。 ノートPCのキーボードを使うと肩が閉じるので、 リモートワークで座りっぱなしなこともあり、肩と背中に疲れを感じるようになった。
一応椅子にもこだわってみたが、椅子単体で肩や背中の疲れを改善するのには限界があったので、 キーボードにも手を伸ばした感じである。
どの分割キーボードを買ったのか?
自分は "Moonlander" という分割キーボードを買った。
ZSA Moonlander: Next-gen Ergonomics | zsa.io
価格はUSD $365である。 安くない買い物なので購入するかどうか悩むところだが、 自分が勤めるDMM.comには "業務で利用する任意の備品を購入できる福利厚生制度" があるので、全く悩むことなく購入した。 技術書やアダプター周りは自分で購入してしまうので、 入社してから使ったことない制度だったが、こうやって使ってみると良い制度だなと思う。 もっと活用していこうかな・・・。
このキーボードを選んだ理由としては以下がある。
既製品であること
分割キーボードといえば、自作みたいなイメージがあったので「自分に合った最強の分割キーボードを自作するぞ」と思ったが、 そもそも自分は分割キーボード使ったことがないので、自作でアレコレ悩む前に、まずはパッと使えるものを購入して実際に使ってみたかった。 自分に合った最強の分割キーボードは、使った経験を元に選択すればいーかなと。
ということで、既製品であることが選んだ理由の1つである。
傾斜をつけることができる。
Moonlanderは以下の画像のように左右のキーボードの内側を高くすることができる。
これによって手のひらを少し立てる(?)ことができるので、キーボードを使っていても疲れづらくなる。 一度キーボードを水平に配置して使ってみたが、手のひらを立てた方が疲れづらかった。 少し傾斜が付いているだけだが、結構変わるので、ここにこだわって良かったと思う。
リストレストが付いている
「リストレストがある方が疲れないだろーな」と漠然と思ったので、 リストレストを購入しようと思ったが、キーボードに合うものを探すのが面倒だった。
Moonlanderはリストレストが付いているので、悩む必要がない。 実際に使ってみると、とてもちょうどいい。
親指で使えるキーがある
なんとなく「親指も活用した方がタイピング効率上がるはず」と思ったので、 親指で利用するキーが存在するものを選択しようと思った。
白色のキーボード
白を基調としたデザインが気に入った。
Moonlanderの良い点
実際に使ってみて良かった点をまとめる。
肩や背中の疲れが大幅に改善した
自分でもビックリするほど改善した。 全く疲れないとは言わないが、ほぼ気にならない程度の疲れ具合になった。
なんとなーくで購入したキーボードで、当初の目的をあっさりと達成することができた。
キー配列などの各種設定がWebでできる
Moonlanderは専用のWebサイトでキー配列などの設定変更ができるようになっている。 UI上でポチポチするだけなので、とても楽である。
分割キーボードだと一般的なのかも知れないけど・・・。
Moonlanderの困った点
実際に使ってみて困った点をまとめる。
タイピング速度が落ちた
今までずっと MacBook Pro を使ってきたこともあり、自分のタイピングは MacBook Pro に最適化されている。 この状態でいきなり分割キーボードに変更したので、タイピング速度はものすごく落ちた。
Moonlanderは親指を活用するキーボードなので、 親指を利用するタイピングに苦戦している。 まず "親指でリターンキーを押す" という時点で苦戦しないわけがない。
一応キー配列を変更することで、MacBook Proの配列に近づけることはできるが、物理的なキー配列が異なるので、限界がある。 しかし「そもそも親指を活用する設計思想のキーボードを使っているので、自分をそれに合わせるべきでは?」と思っているので、 頑張って慣れようとしている
地味に面倒なのが "格子型配列" である。 通常のキーボードは以下の様にキーの列がズレているが、
Moonlanderは以下の様に垂直に配置されている。
「垂直になっただけじゃん」と思っていたが、これによってタイプ対象のキーがズレてしまい、想像以上にタイピングミスが発生する。 「Cをタイプしようと思ったらVをタイプしてしまう」みたいなことがよくある。
MacBook ProはノートPCなので、キーが薄い。 イメージとしては、ペチペチとキーを打つ感じになる。
一方でMoonlanderは普通のキーボードなので、 カチャカチャとキーを打つ感じになる。 Moonlanderの方がキーの高さが高いので、それの影響でもタイプミスが発生する。
使っていれば慣れるとは思うが、 長年MacBook Proを使ってきて染み付いた癖みたいなものは、なかなか抜けないので、いつになったらタイピング速度が戻るのかは分からない。
最終的には自分に合った最強のキーボードを作る予定だったが、 キー配列変更に伴う学習コストを考えると、一生Moonlanderでもいーかなと思っている。
トラックパッドとの距離
自分はMacBook Proのモニターやタッチキーを利用するために、 MacBook Proをデスクに置きつつ左右に分割キーボードを配置しているが、 左右のキーボードからトラックパッドとの距離が若干遠い。 数センチの距離ではあるが、予想以上に効率の悪さを感じる。
というか、MacBook Proはキーボードのすぐ下にトラックパッドがあるので、Moonlanderが悪いとかではなく、単にMacBook Proが近すぎるだけなんだけど・・・。
普通のキー配列が使えなくなる
当たり前のことだが、分割キーボードのキー配列に最適化されると、普通のキー配列は使えなくなる。 せっかく持ち歩き可能なノートPCを使っているのに、分割キーボードを一緒に持ち歩かないとタイピングができなくなる。 基本的にリモートワークなので、外でPCを利用することはないのだが、たまーにオフィスに出社すると困るだろーなと思っている。
まとめ
まとめてみると困った点の方が多くなったが、肩や背中の疲れを感じることがほぼなくなったので、トータルで考えるとメリットの方が大きいと感じている。
困った点もMoonlander特有の問題ではなく、分割キーボード共通の問題な気がする。
タイピング速度の低下は慣れれば元に戻ると思うし、 トラックパッドとの距離や持ち運び問題は・・・それ普通になれば何も感じなくなると思う・・・多分・・・。