カミナシのVPoEになってから、 まあまあな頻度で「pospomeさんがVPoEになるのは意外でした。組織づくりとかするんですか?」って言われるので、 ブログに書いておこうと思いました。
世間一般的な VPoE 像について
"CTOと同じく、VPoEも企業によって役割は違う" という前提はあるにせよ、 世間一般的には "CTOは技術担当、VPoEは組織担当" みたいなイメージを持っているのではないだろーか。
実はpospomeもそーだった。 自分は技術が好きだし、それが自身の強みだと思っているので、 そういった "組織担当のVPoE" には全く興味がなかった。
カミナシのVPoEは組織と技術に責任を持つ
一方でカミナシのVPoEは "開発組織の責任者" なので、組織だけでなく技術にも責任を持つ。
(就任して半年なので実績としてはビミョーだけど)pospomeがVPoEとして取り組んできた業務は以下になる。 技術的なものと組織的なもの、両方扱っていることが分かる。
- マイクロサービスのアーキテクチャレビュー
- テーブル設計のレビュー
- チームの組織体制変更
- 負債返済の方針 & ルールの仕組み化
- 採用活動の再設計
VPoEが技術と組織の両方に責任と権限を持つことによって、 "技術に最適な組織 & 組織に最適な技術" を一貫性をもたせた形で実現しやすくなる。 言い方を変えると「技術を分からない人が最適な組織設計をするのは難しいし、その逆も然り」という感じだろうか。
組織はどんどん大きくなっていくものだが、 それに応じて開発組織を最適な体制にしなければならない。 その最適な体制を作るには、既存のモノリスなアプリケーションのままでは難しい。 具体的に何が難しくて、どのように解決すべきなのか・・・技術と組織に対する理解があれば、このような考え方ができるようになる。 技術を無視した組織変更や組織を無視した技術方針は上手く機能しない。
自分のやってきたことの延長線上にあるポジション
カミナシのVPoEは自分が今まで取り組んできたエンジニアリングの延長線上にあるものな気がしているので、 自身の次のチャレンジとしても良いものだと思っている。
CTOとの役割分担
この話をすると「CTOとの役割分担はどうなっているんですか?」という質問を受けるが、 回答は決まっていて「CTOは経営者でVPoEは開発組織の責任者です」になる。 CTOは経営判断に責任を持ち、その経営判断を前提にVPoEは開発組織や技術的な方針を動かしていく。
といっても、CTOのトリさんはエンジニアリングリテラシーが高く、よく相談に乗ってくれるし、自分も必要に応じてレポーティングしているので、 一緒に頑張って組織のエンジニアリング領域を良くしている・・・といった感じかもしれない(良い意味で役割分担が曖昧な部分がある)。
まとめ
ということで、今回はカミナシにおけるVPoEの役割について簡単に説明しました。
しかし、自分としてはVPoEとして納得した結果や振る舞いができていない部分があり、 現状だと結構悩む部分が多かったりします。
次はここらへんについて書こうかな・・・。
3月いっぱいでカミナシのVPoEになって6ヶ月が経つんだけど、自分の納得いく成果、振る舞いができていないし、"今後VPoEとして何をしてくべきか" みたいな部分も解像度高く持てていないので、近々そういった自身の苦悩をブログに書こうと思います。VPoEって難しいなー!
— pospome@カミナシ (@pospome) March 29, 2025